職場で嫌われるおじさんの特徴と、「どうすれば、嫌われるおじさん化を防ぐことができるか?」についてお伝えします。
1. 職場で嫌われるオジサンの特徴「威圧的な態度」
人は年齢を重ね、様々な経験を積むと、「自分はこれだけやってきた」「色々分かっている」と無意識に思いがちです。これは事実ですが、こうした気持ちが態度に出すぎると、経験の浅い人や若い人、人当たりのソフトな人に対して、高圧的・威圧的な態度になってしまうことがあります。
威圧的で上から目線の態度をとる人は、当然嫌われる傾向にあります。不十分な説明で部下に仕事を押し付けたり、相手の意見を十分に聴かず、自分の意見を押し通そうとする人も多くいます。
対策としては、自分の経験や知識は一旦脇に置き、相手が若くても未熟でも、遜る(へりくだる)必要はありませんが、紳士的かつ丁寧な言葉遣い・態度・表情を心がけることが重要です。また、話す時は、整理して端的に話し、長々と話さないようにしましょう。しつこくない、さっぱりした丁寧なコミュニケーションを心がけることも大切です。
2. 職場で嫌われるオジサンの特徴「陰口や中傷」
多くのおじさんは、年齢やキャリアが豊富であるため、周囲から「ある程度人格が出来上がった大人である」と見られがちです。つまり、「いい年齢の大人だから、人としてちゃんとしているのが当然」と思われています。
そのため、同僚、部下や上司の悪口を言ったり、実情をよく知らないのに人を中傷したり、本人のいない場所で陰口を言うおじさんは「いい年をして、薄っぺらい人だ」「本人の前では、言えないんだ・・・、格好悪い」そう思われます。結果として、嫌われるどころか、心の中で見下されてしまいます。
対策は『人の悪口を言わない』ことです。どうしても言いたくなった時は、職場ではなく、プライベートな場所で吐き出すようにしましょう。SNSに書き込むなどの陰湿な行為は、もちろん避けましょう。
3. 職場で嫌われるオジサンの特徴「変化に対する抵抗」
自らの意思で、ルーティン化した作業や仕事に改善を加えることはできます。
しかし、他人から指示されて、慣れた作業や仕事の方法に変化を求められると、拒否の気持ちが働くことがあります。そうなると「なぜ、今さらやり方を変えなければならないのか」「ただでさえ毎日大変なのに、どうしてプラスαをしなければならないの?」と不満を抱き、それを言葉や態度に出したり、不満を蓄積することになります。
おじさんの中には、ある程度の年齢であることに加えて、キャリアも豊富なため、絶対的に自分が正しいと考えている人もいます。そのため、新しいアイデアや、手法に対して頑固に抵抗し、必死で“やりたくない理由”の正当化に努める場合があります。時代や状況に合わせて変化が必要な状況下では「変われない頑固なおじさん」として嫌われてしまいます。
対策としては、「嫌だな」「不満だ」と思っても、それを態度や話し方で表現せずに、穏やかに振る舞うこと。不平・不満を口にせず、変化を受け入れる度量の広さと理解力を持つことなどが有効です。「どうしても理解できない」「納得いかない」そんな場合は、感情的にならず、簡潔に整理して、穏やかに質問する等して、状況をクリアしていくとよいでしょう。
4. 職場で嫌われるオジサンの特徴「コミュニケーションの欠如」
「若い人とは話が合わない」「細かく説明するのが面倒」「そのくらい察してほしい」と考え、人と丁寧なコミュニケーションを取らず、部下に説明不十分で雑な指示をする、適当な挨拶をする、そんなおじさんも、残念ながらたくさんいます。
「上がそう言ってるから、とにかくやってくれ」「何でもいいから適当にやっといてよ」等の雑な指示を出して、相手の顔をロクに見もしない適当な挨拶をする、これでは嫌われて当然です。職場で周囲と円滑な関係を築き、それを維持するためには、誰に対しても丁寧なコミュニケーションを継続することが必要です。
おじさんになると、年齢のせいで体力、気力ともにパワーダウンし、色々なことが面倒になったり、コミュニケーションが雑になってしまうこともあります。対策としては、「良好な人間関係は、一度構築すれば終わりではなく、丁寧なコミュニケーションを継続することで維持できる」そう理解し、実践することです。
また、キャリアが豊富になると、言いたいことや、話している途中で、関連事項を色々思い出して、つい話が長くなってしまうこともあります。そのため、話す時は内容を整理して、端的に短く伝えること。そして、経験豊富なベテラン世代であるからこそ、丁寧なコミュニケーションの継続を心がけましょう。
<実践し易い丁寧なコミュニケーションの事例>
-
感じの良い挨拶を、自分から行うよう心掛ける
-
相手を気遣う言葉をプラスして話す
-
話した内容を記憶に頼らず、記録しておく
-
眉間にしわが寄るなど、険しい表情になっていないか時折セルフチェックする
5. 職場で嫌われるオジサンの特徴「偏見」
40代以上のおじさん世代が、10~30代を過ごしてきた時代と、今の時代は大きく変わりました。特に、性別や個人の考え方などの受け止め方に変化が生じました。
「男は男らしくあるべきだ」「若い者はこうだ」「上司の言葉は絶対である」等の考えを頑強に持ち、自身の価値観に合わないと全力で否定し、さらに相手を差別的に見てしまうおじさんも多くいます。仕事以外の生き方や、趣味、人生に対するスタンスが気に入らないからといって、差別的な態度をとるおじさんは、現代の職場においては、雰囲気や連帯感を損ない、徐々に嫌われる傾向にあります。
対策は『自分と異なる価値観や考え方を持つ人も、柔軟に受け入れる姿勢を持つこと』それができないまでも『言葉や態度に、それを出さないこと』が重要です。違いを受け入れ、協議・連携することは、チームワークの基本です。合わない人には、必要以上に踏み込まず、適度な距離感を保つことも大切です。
6. 職場で嫌われるオジサンの特徴「見た目と臭い」
「人を見た目で判断してはいけない」と言われますが、職場で過ごす同僚や、取引先を不快にする見た目や要素は、避けるべきです。
場違いで奇抜な服装、清潔感の欠如、時代錯誤な服装や髪型、衣類の臭い、体臭、口臭などは、本人は気にしていなくても、周囲は不快に感じます。「自分は見た目に拘らない」そんなふうに無頓着でいるのではなく、「周囲はどう感じるだろうか?」と他者目線で、自分の見た目や臭い、印象について考えてみましょう。
見た目については、清潔感、サイズ感、シンプルさを追求するだけでも垢抜けて見えます。臭いについては、衣類・体臭・口臭のセルフチェックをしたり、家族や親しい人に「大丈夫か?」と聞いてみることで改善できます。
6つのポイントをお伝えしました、いかがでしたでしょうか。
もし、当てはまる部分、気になる部分があれば、改善することで、嫌われるオジサンではなく、経験豊富で頼れるミドルやベテランであると、職場のメンバー達も認識することでしょう。
©️2024 utg Co., Ltd. All Rights Reserved.