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2023.08.31 「使える仕事のはなし」1 Point Learning

清潔感の無い上司は部下にバカにされる?本当の清潔感についてお話しします

上司やベテラン社員ほど、『清潔感』が大切です。「私は毎日お風呂に入っている、歯も磨いている、毎日洗濯した衣類を着用している。だから大丈夫」そう考える方も多いでしょう。間違ってはいませんが、不十分です。

 

『見た目の印象が第一』と言われます。同時に「人は中身だ」「外見ばかり気にしては、いけない」とも言われます。どちらが正しいとは言い切れませんが、ビジネス界において、見た目は非常に大切です。『メラビアンの法則』によると、初対面のコミュニケーションで、相手に与える影響は、下記のように定義されています。

 

  • 話の内容(言語情報):7%
  • 声など聴覚から入る印象(聴覚情報):38%
  • 見た目の印象(視覚情報):55%

 

見た目の印象は重要です。初対面の場合、一生懸命話しても、見た目でかなりの印象が決まってしまいます。

「他人の清潔感に対する評価の目」は、厳しい

 

あなたが、他者の清潔感をあまり気にせず、清潔感に対する基準が低いとしても、周りの人もあなたと同じように、清潔感に対する基準が低いわけではありません。また、『自分の清潔感に対する自覚』よりも『他人が清潔か否か』の評価の目が厳しい人が大半です。

 

ポイントは、 “ビジネス界における清潔感”は、衛生面だけではないということです。衣服のセンス、サイズ感、シーンにマッチした着こなしや衣類のセレクトなど、これら“全てを含めて清潔感”と捉えておくべきです。あなたが部下を持つ上司や・ベテラン社員である場合、部下や後輩は“あなたの見た目”を非常に厳しい目で見ています。『衛生面だけではない清潔感』によって、多くの部下や後輩は、上司やベテラン社員を評価していると考えて間違いありません。

 

  • 真面目に一生懸命、ルール通りに勤務している
  • 攻めた営業で数字を上げている
  • 知力とアイデアで斬新な企画を立てて進めている
  • 頭が良い・賢い

 

このような素晴らしい要素を持っていても、『衛生面だけではない清潔感』によって、上司やベテラン社員は、職場で嫌われたり、場合によっては、陰で馬鹿にされてしまう可能性があります。反対に、『衛生面だけではない清潔感』を手にしていることで、“実際の能力や、人間性以上に評価されている人”も、たくさん存在します。

『衛生面だけではない清潔感』のチェックポイント

 

『衛生面だけではない清潔感』であなたが損をしないよう、具体的なチェックポイントをお伝えします。

1.ヘアスタイル

  • 髪をよく洗っているか?
  • 臭いはないか?
  • 寝ぐせは付いていないか?
  • 時代遅れなヘアスタイルではないか?
  • 整髪料などの臭いはきつくないか?
  • 年齢・会社・組織・業界に適したヘアスタイルか?

 

ヘアスタイルについては、美容師さんや理容師さんに

  • 時代に合ってるか?
  • 年齢に合っているか?
  • 若作りに見えないか?
  • いつもこのような服装で仕事をしているが、職種や立場、時代に合っているか? など

質問してみるとよいでしょう。昔ながらの美容室や理容店、散髪屋さんに行っている方は、少し勇気を出し、トレンドを取り入れたオシャレな美容室を予約し、ヘアスタイルをチェンジすることもおすすめです。ヘアスタイルで、あなたの印象は大きく変わります。

2.顔のケア

  • 眉毛は伸び放題ではないか?
    ※大人の男性は、眉を細く剃ることもイメージ悪化に繋がります
  • 鼻毛は出ていないか?
    ※鼻毛が出ている人は、何を言っても説得力がありません
  • 髭を剃る人はきれいに剃れているか?剃り残しに注意
  • 髭を生やす人はキレイに整えてケアできているか?
  • メイクは職場や業界で適正な範囲か?年齢やキャリアにマッチしているか? 
  • 唇や肌のケアはできているか?肌にテカリや汚れはないか?
  • 目ヤニは付いていないか?

 

人と話をする時は、“表情が暗くないか”、“無表情でないか”を意識し、柔らかな笑顔と、穏やか かつ キリっとした表情を使い分けるとよいでしょう。

3.衣服と体のケア

  • 衣類にシワや汚れはないか?
  • アイロンをかけるべき衣類には、キチンとアイロンをかけ、筋が入っているか?
  • キレイに洗濯されているか?
    ※洗濯はされているが、経年劣化で生地が薄くなったり、黄ばんだりしていないか?
  • 白い衣類は変色していないか?
    ※白いワイシャツは劣化が激しいため、要注意です
  • 下着や肌が透けていないか?
  • 体臭はないか?
    ※汗や脇のニオイは特に注意が必要。自覚がない場合も多いため、要注意です。
  • 衣類に洗濯臭はないか?
  • 香水の付け過ぎはないか?
  • 爪はキレイに切っているか?汚れはないか?
  • ネイルの装飾は、会社・組織・業界に相応しいか?
  • 衣類のサイズが体に合っているか?
    ※スーツやジャケットスタイルの場合、ジャストサイズが一番美しく見えます。長く着用しているものであれば、今の体のサイズに合わせての新調がおすすめです。

 

ビジネス現場では、ファッションやオシャレを追及するより、“あなたを評価するお客様や職場の同僚から信頼されるか?” “職場や業界のカラーにマッチしているか?”を意識し、衣類をセレクトしましょう。

 

基本は、“サイズ感”と“職場や業界の雰囲気にマッチしているか?”ですが、オシャレやファッションが得意でない方は、ショップ店員さんにアドバイスをもらうとよいでしょう。

※制服がある場合は、着崩すことなく、正しく着用しましょう。

4.靴と持ち物

靴と鞄は、キレイに磨いておきましょう。長く使ってくたびれている場合は、新調しましょう。靴と鞄は、全体のイメージを引き締める役割があるため、予算に余裕があれば、質の良い物を揃えておくことをおすすめします。

 

あなたの会社や組織、業界にもよりますが、派手で斬新なデザインより、シック かつ やや落ち着いたものを選ぶとよいでしょう。加えて、キレイに洗濯されたハンカチやハンドタオルは、常に携帯しましょう。万一に備え、ウェットティッシュの携帯もおすすめです。

 

 

 

『衛生面だけではない清潔感』については、多くのチェックポイントがあります。ただ、これだけ多くの項目を、何事もなかったかのように、自然とクリアしているビジネスマンも多くいます。そして、そのような人は実際の能力以上・人間性以上に評価されているケースが多いんです。

 

ビジネス界で好印象を手にしたいなら、お風呂に毎日入り、歯を磨いて、キレイに洗濯したものを身に付けているだけでは不十分です。『衛生面だけではない清潔感』を追求する必要があります。一言で『清潔感』と言っても、時代の移り変わりによってチェックすべき要素が増え、大変に感じるかもしれません。

しかし、あなたが上司や、ベテランであるなら、部下から厳しい目で見られる存在です。この機会に『衛生面だけではない清潔感』にこだわってみてはいかがでしょうか。

 

 

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