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2023.09.08 「使える仕事のはなし」1 Point Learning

部下の前での上司のNG行為を3つ紹介します

部下の教育には、“押さえるべきポイント”と“やってはいけないNG行為”が多々あります。本記事は、その中から『部下の前での上司のNG行為』を3つ紹介します。思い当たる方には、早めの改善をおすすめします。

1.仕事以外の趣味・趣向を部下に話し過ぎる

 

良くも悪くも上司は部下からよく見られ、少なからず部下に影響を与えます。“良い部分”だけでなく、“どうでもいい部分” 、場合によっては、“悪い部分”ほど部下に真似されるのが上司です。ルール違反や気の緩みなどは、特に真似されてしまいます。

 

また、仕事以外の趣味・趣向について多く語り過ぎると、仕事ではなく、その趣味・趣向に関する雑談を利用して、上司に取り入ろうとする部下も出てきます。今も昔も変わらず、『戦国武将が茶の湯にのめり込むあまり、茶坊主に取り入られた』という話と同じです。

 

仕事の出来が悪く、努力もしないが、上司の趣味・趣向に合わせた共通の話題を作りながら、上司に近づこうとする者は少なくありません。上司が聡明で、即シャットアウトできれば問題ありませんが、上司と部下が趣味友達になったことで、“評価や対応に不公平が出る”ことも十分に考えられます。上司の立場にある方は、職場内、特に仕事時間中は、『ここはパブリックな空間である』そう理解し、趣味・趣向の話は、控えめにするとよいでしょう。

2.仕事を任せた部下が失敗した時の対応

 

上司が部下に仕事を任せ、部下が失敗した時、多くの上司は部下に腹を立てます。上司が丁寧に指示を出し、入念な進捗管理をしたにも関わらず部下が失敗したとしても、もしくは、いい加減に仕事を丸投げした結果、部下が失敗したとしても、失敗をした部下には、責任があります。しかし何より、その部下に仕事を任せた上司自身にも責任があることを忘れてはいけません。

 

成功の見込みを感じ、“その部下に仕事を任せたこと自体”があなたの見込み違いだったのか、指示やフォロー、日常の教育が不十分だったかどうかは別として、任せた上司に責任があることは間違いありません。

 

この事実を棚に上げ、部下に腹を立てる上司は多くいますが、“上司の上司”からは、『実際に仕事を失敗した部下より、仕事を任せた上司の責任の方が重い』そう判断されることを理解しておきましょう。これが理解できれば、部下が失敗した後のフォローや、会社や組織への報告・アフターフォローの際、部下への責任転嫁ではない、上司としての正しい対応ができるようになります。

3.奢るお金がない時に飲みに誘う

 

※賛否両論あるかもしれませんが、一つの考え方だと思って、ご覧ください。

 

部下が、上司の誘いで飲みに行くと、『双方が楽しく過ごす』もしくは『部下が仕方なく付き合う』のいずれかになります。上司に誘われたため、乗り気でないにも関わらず、付き合いで飲みに行くことになって、お勘定が割り勘だったり、「1,000円だけ出して…」等と上司が口にすると、部下はどんな気持ちになるでしょう。「勉強になる話が聴けて、有意義な時間だった!」「楽しかった」そう部下が感じていても、最後に割り勘や「1,000円だけ…」等と、上司が口にしたら、部下はどう思うでしょう。

 

会社や組織として、パブリックな食事会や慰労、打ち合わせに飲食を伴わせる場合は、経費として処理すれば良いはずです。そうではなく、私的な飲みの場に上司が部下を誘って、割り勘や「1,000円だけ出して」をやってしまうと、“上司の印象は高確率で悪くなる”そう考えておくとよいでしょう。

 

 

 

上司と部下は、同じ場所で長い時間を過ごします。そのため、上司は部下から厳しい視線で観察されています。部下を育成し、チーム全体で大きな成果を上げたいのなら、上司である以上、常に“部下からどう見られているか?”、“部下にどのような印象を持たれているか?”に気を配る必要があります。

なかなか大変かもしれませんが、部下から信頼され、効果的に部下を動かす上司の多くは、これを習慣的に行っています。あなたが部下を持つ上司であるなら、ぜひお試しください。

 

 

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