部下を育てるのが上手な上司は、次の3つをしません。
- 部下に対して「自分は凄いんだ」 と、マウントを取らない
- 部下の話を過少に受け止めない
- 「やり方は自分で考えろ」などと、抽象的な指示をしない
あなたは、大丈夫ですか?
1.部下に対して「自分は凄いんだ」と、マウントを取らない
部下を育てるのが上手い上司は、部下と向き合う時、部下を中心に考えて発言します。自分を大きく見せようとしたり、マウントを取って偉そうにするなど、余計なことはしません。
明確な根拠をもって部下が納得できるように説明したり、部下にとって分かり易く丁寧な伝え方を徹底すれば、部下は自然と上司を認めるようになります。部下を育てるのが上手い上司は、部下が必要としている教えやヒントを、分かり易く伝えることに徹します。
2.部下の話を過少に受け止めない
部下を育てるのが上手い上司は、部下から相談された時、
- 「そんなの大したことない」
- 「俺なんかもっと大変で…」
- 「こうやって、こうすればすぐじゃん」
- 「まだ、そんなこと言ってるの?!」
このように部下の悩みや迷いを過少に受け止めて、バカにした反応をしません。
上司は、部下よりも経験が豊富なので、部下の抱える悩みや問題を「大したことのない問題だ」と感じることがあります。しかし、経験の浅い部下や、何かに苦手意識を持って悩む部下にとって、その悩みや問題は、決して軽いものではありません。
上司のあなたにとっては、何てことのない問題であっても、部下が悩んだり迷っている場合は、キチンと目線を合わせ、軽視したりバカにすることなく、「あなたは、〇〇で悩んでいるんですね」と、部下が悩んでいる事実を受け止め、その上で、できるアドバイスがあれば、穏やか、かつ適切に伝えましょう。
アドバイスには、「まず〇〇をして、次に〇〇をして…」と具体的にした方が良いケースと、一通り部下の話を聴いたうえで、「あなたとしては、どうすることが良いと思っているの?」と、部下の考えを段階的に引き出した方が良いケースがあります。悩みや迷いの内容や、部下のタイプによって、どちらのケースが適切か判断して対応しましょう。
部下の悩みや迷いを「そんなの大した話じゃない」と軽視したり、バカにした受け止め方をする上司は、間違いなく部下から好かれることも、信頼されることもないでしょう。「部下から信頼されていない上司」 = 「必要な時に、自分の部下に全力を出させることができない上司」であると理解しておきましょう。
3.「やり方は自分で考えろ」などと、抽象的な指示をしない
- 部下が思い通りの成果を出さない
- 部下が思い描いた通りの行動をしない
そう腹を立てる上司はたくさんいますが、その多くが「指示が抽象的である」「ゴールを明確に説明していない」ことが原因です。目的だけを大雑把に示し、「自分で考えてやれ」と指示を出すことは、上司にとって楽なことです。その代わり、部下がどのような成果をあげるかは効果が出るまで分かりません。
部下を育てるのが上手い上司は、部下に指示を出して動かす時、部下のレベルによって、指示の出し方や、伝える内容の詳細さを変えます。
何度も共に仕事をして、レベルや特性を理解している部下に対しては、「求める結果と経由点」「アウトライン」「期日」のみを明確に示し、その他は部下の自由に任せて指示を出します。
一方、新人や共に働いた経験の少ない部下に対しては、より具体的かつ詳細な指示を出して動かします。こうすることで、部下も、“自身の仕事の成果が、上司の期待から大きく外れることがない”と、心理的安全性を担保した状態で、仕事に臨むことができます。
ビジネス系のYouTuberの影響を受けて、武勇伝的な上司と部下のコミュニケーションを真似し、「自分の思い通りにやってみろ」と勢いよく、ザックリ雑な指示を出す上司がいますが、そんな方法で知恵と行動力を駆使して、大きな成果を上げてくるような部下は、現実世界にはほとんどいません。部下への指示・発信は、よく考えて丁寧に行いましょう。
- 部下に対して「自分は凄いんだ」と、マウントを取らない
- 部下の話を過少に受け止めない
- 「やり方は自分で考えろ」などと、抽象的な指示をしない
動画版はコチラ
©️2023 utg Co., Ltd. All Rights Reserved.
関連記事はコチラ