PAGE TOP

2023.09.11 1Point Learning

部下も上司も得をする 礼儀正しさの秘密

職場で得する礼儀正しい人がしていること 職場で嫌われる人は絶対していません_1

 

新社会人から経営者まで、仕事をするうえで能力や経験以外で人から評価されるポイントは『礼儀正しさ』です。反対に、飛び抜けた能力を持っていても、嫌われ敬遠されるのが『無礼な人』です。

 

礼儀正しさは、ビジネスや日常生活において、良好な人間関係の構築や成功に大きな影響を与えます。一方無礼な人は、その人のせいで、周囲の人や空間全体に悪影響を及ぼします。同じ場所で働く人の生産性も下がるため、ビジネスの場では、“無礼な人がいると損害が出る”と言えます。お客様に対しての無礼だけでなく、同僚・上司・部下など身内に対する無礼も同様です。

無礼な人の代表的な事例

 

  • 挨拶をしない
    ※相手を見て、キチンと発声し、感じの良い挨拶をしない
  • 返事をしない
    ※相手を見て、キチンと返事をしない
  • 人の話を遮って話す
    ※相手が話している時に、自分の言葉を被せて発言することは非常に失礼です
  • 間違った言葉でコミュニケーションを取ってしまう
    ※目上の人から「〇〇でお願いします」と言われ「了解しました」と返事をする人がいますが、それは間違いです。正しくは「承知しました」です。
    ※相槌を打つ時「えー、えー」と相槌を打つ人がいますが、これも間違った使い方です。正しい相槌は「はい」です。また、目上の人の発言に対して「なるほど」という返事は失礼にあたります。

 

最も無礼さを際立たせるものが、“態度”と“表情”です。態度と表情は、無礼である印象を強く深く相手に与えてしまいます。

 

〈無礼である印象を強く与える態度や表情〉

  • 不機嫌な表情
  • 撫然とした表情
  • つまらなさそうな表情
  • 会話中、身体を相手の方に向けない
  • 姿勢が悪く、だるそうに立つ・座る

 

相手を見下したり、相手をバカにする発言をしたり、会話や打ち合わせの場で相手の話をよく聞かず、的外れなことを言ってしまうことも、よくある無礼の代表事例です。

無礼は周囲の人にも蔓延する

 

無礼の最大の問題点は、無礼な人がいると周囲の人にも無礼がうつることです。上司や先輩社員が、きちんと相手の方向に身体を向けず、最後までしっかり話を聞かない環境では、時が経てば部下も同じように“無礼な上司”になってしまう確率が上がります。また、人を小馬鹿にした話し方をする上司のもとに配属されると、部下も感じの悪い話し方になってしまうことはよくあります。「あそこの部署は皆感じが悪い」「あそこの会社の人は皆印象が悪い」となってしまうのです。

 

“無礼は蔓延する”という良くない特徴があるため、組織作りの際、無礼な人は敬遠されます。更に、無礼な態度は記憶に残ります。「どれだけ無礼だったか」という細かなことは忘れても、「コイツは無礼な人間だ」という印象はいつまでも相手の記憶に残ります。

 

人は、無礼な態度を取る人をできるだけ避けようとします。自分が無礼なせいで多くの人に避けられると、仕事を上手く進めることや、ビジネスで成功することが非常に難しくなります。このような理由から、Googleやピクサー、国連など多くの巨大組織でコンサルティングを務める、クリスティーン・ポラス博士も書籍の中で、“無礼の悪影響”について下記のように書いています。

 

  • 無礼な人がいると、チームの協力姿勢が1/3程度まで低下する
  • 無礼な人がいると、売上げが20%程度下がる
  • アメリカ全土の“無礼”による経済的損失は56兆円規模だと推測できる

 

このように、無礼のもたらすデメリットがいかに大きいかが分かります。

 “礼儀正しさ”のメリット

 

無礼の反対の“礼儀正しさ”には、数多くのメリットがあります。基本的に、先述した“無礼な事例の反対”をすれば問題ありません。礼儀正しさを継続すると、好印象を持たれ、人から受け入れられることが多くなります。つまり、ビジネスでは「あの人に任せてみよう」と良い仕事が巡って来ることもあれば、「一緒に仕事をするならアイツだな」と選ばれるなど、色々なチャンスがやってきます。

 

また、あなた自身が礼儀を大切にすることで、相手側も紳士的なコミュニケーションを取ってくれることが多くなります。ビジネスにおいて、相手から好意的に接してもらうことは、仕事を上手く進めるうえで非常に重要で、有利に事が運ぶチャンスでもあります。

 

挨拶や返事を理想的に行ったり、先ほどお伝えした諸々の“無礼の反対側のこと”をしたりするだけでなく、

 

  • 日頃から明るい表情で過ごす
  • 親切かつ愛想良くする
  • 積極的に自分から挨拶し、話しかける
  • お礼やお詫びはタイミングを間違わずに行う
  • 丁寧なやり取りを行う相手には、興味と関心を示す

 

このようなことを実践すると、ワンランク上の礼儀正しさを手にすることができます。

 

更に、相手の年齢やキャリアの長さに関係なく、相手を尊重し、理解しようと努めるコミュニケーションの姿勢を持つことは、礼儀正しさの域を越え、相手からの信頼を得ることに繋がります。自身を信頼してくれる人が多いほど仕事は進めやすくなり、当然ビジネスでの成功を目指すなら、その近道になります。

 

 

 

今回は、礼儀正しさの重要性と無礼についてお伝えしました。礼儀正しさは、ベテラン経営者から新入社員、時にはこれから社会に出る就活生や学生までも、全員が同じ土俵で比較されるものです。あなた自身のためにも、一歩進んだ成功に繋がる礼儀正しさを追求してみてはいかがでしょうか。

 

 

動画版はコチラ

 

 

©️2023 utg Co., Ltd All Rights Reserved.

 

 

関連記事はコチラ