本記事では、多くの新入社員が「嫌だ」「辛い」「ストレスだ」と感じる4つのことと、その対策についてお伝えします。就活中の学生や新入社員・若手社員の方、そして人事担当者や新人を受け入れる先輩社員の方にも参考にして頂きたい内容です。
1.マナーやその会社のルール
多くの新入社員は、自分では全く気付いていない状態で、「それはダメだよ」と注意・指摘される経験をするでしょう。仕事におけるマナーや礼儀・作法は、アルバイトで接客経験がある方も、ビジネスの種類や業界によっては独特のものが多いため、本人は全く自覚していない状態で「それはダメだよ」と注意されることが、入社後1〜2年の間は、何度かあるはずです。
緊張感を持ち、十分気を付けているつもりの時に、“世間一般のビジネスマナー”や“その会社や組織独特のマナー・ルール”に関することで注意・指摘を受けると、恥ずかしくなり、「え、だって…」と思うかもしれません。しかしそれは、ただ知らなかっただけ、理解の仕方が違っただけで、決して恥ずかしいことでもダメなことでもありません。
もし仮に、注意・指摘された時、その言葉遣いや言い方がきついと感じることがあるなら、恐らく注意・指摘している側の先輩社員や上司に、あなたを傷付けるつもりはないため、あまり気にする必要はありません。注意・指摘された内容をしっかり理解し、再発防止に努めるだけで問題ありません。過度に気にせず、『自分の知らなかった新しい基準を一つ知った』と捉えましょう。
2.やりにくい先輩や上司の塩対応
入社した直後~1年程度の期間は、新入社員にとって分からないこと、初めて経験することばかりです。会社のどこに何があるかすら分かりません。また、知らない先輩社員が社内をウロウロしているなと感じること、一度に多くの先輩社員を紹介され、全員の名前と顔が覚えきれないことも十分あり得ます。慣れない環境で仕事を進めると
- 説明を聞いたけれど分からない…
- この後どうすれば良いか判断できない…
このような場面が出てきた時は、迷わず先輩社員や上司に質問してください。ここで躊躇ってはいけません。最悪なパターンは、「多分こうだろう…」と質問せず、自分で推測・判断し、不確かな状態で仕事を進めることです。
仕事で最もしてはいけないことの一つが『二度手間』です。分からないことを質問せず、自分なりに判断して仕事を進め、もし間違えたことをしてしまうと、その仕事は最初からやり直しとなり、“時間”とあなたという“労働力”に大きなロスが生じます。このロスが、仕事では“悪”とされています。
- 多分合っていると思うけど、確信が持てない
- そもそも全く分からない
このような時は、迷わず先輩社員や上司に質問し、正解を得てから仕事を進めましょう。質問した時、先輩社員や上司に面倒臭そうに対応されたり、嫌みの一つや二つ言われることもあるかもしれません。しかし、ここで腐ってはいけません。
先輩社員や上司は先生ではない
新入社員のあなたが、これまで質問する相手と言えば、恐らく“先生”だったはずです。先生は教えることが仕事であり、それで給料をもらっていますが、新入社員として会社や組織に入社したあなたが質問する相手は先生ではなく、先輩社員や上司です。
先輩社員や上司は、自分の仕事や責任を担っています。つまり、仕事の合間の時間を使い、あなたの質問に回答する際に、時には「こんなに忙しいのに、何故そんな面倒なことを聞くの?」という感情や態度を出してしまう先輩社員や上司も少なからずいます。しかし気持ちを強く持ち、「忙しい中にすみません」と謝り、質問に対する回答を得て、問題を解決し、先輩社員や上司のつっけんどんで冷たく感じる塩対応については、忘れてしまいましょう。
『質問し、正しい回答を得て、正確に仕事を進めていくこと』が、あなたの使命です。数年経ち、あなたが一人前になった時、あなたは後輩に塩対応などせず、親切・丁寧に接するようにしましょう。そうすれば、あなたは人間的に、塩対応をした先輩社員や上司に勝利したことになります。
3.研修では教えてくれない業界の当たり前
研修やトレーニングを積み、いざ現場で実際の仕事を経験すると、少なからず「え、そんなこと聞いていない」と、理不尽な対応をされたと感じることもあるでしょう。新入社員研修では、仕事の進め方やルールを学びます。「〇〇の場合は〇〇しよう」など、現場を想定した学びもありますが、実際の現場では、研修では聞いたこともない、全く予想外の出来事に直面することも多々あるでしょう。
特に、自分の入社した会社や組織内でのルールや常識と、他社や他組織を含む業界全体の不文律・暗黙のルール・定説などは、実際に現場に飛び込み、見聞きし、体験を通じて知っていきます。「え、そんなこと聞いていないこと」が起きても、黙々と続け、新しい自分の知識として取り込んでいけば問題ありません。
十分に学んで準備したにも関わらず、想定外のことがたくさんある。これこそ、新しい世界に飛び込んだ醍醐味といえます。聞いていないことでも積極的に吸収する姿勢は、新入社員にとっては、とても大切なことです。
4.思ったよりしんどい帰宅後の時間
就職後しばらくの間は、自宅に帰ると驚くほど疲れています。帰宅してドアを閉め、ソファに座るとそのまま横になって眠ってしまい、気が付けば夜中や明け方…ということもよくあるはずです。これは、多くの新入社員が何代にも渡り繰り広げてきた『社会人デビュー直後特有の疲れ』です。
毎日慣れない環境、人の目にさらされた緊張状態で、朝から夕方まで、場合によっては夜まで職場にいて、大した活躍ができなくても、ドッと疲れが出てしまう…これは、新入社員あるあるです。仕事終わりに、学生時代の同級生と時間を合わせて食事に行くことも面倒になり、しんどくなってしまうことも十分あり得ます。
そのような時は、友人との気分転換より、休養・睡眠・仕事で必要なことを覚える、練習するなどに集中し、学生時代の友人から「付き合いが悪くなった」と言われようが、新しく社会人デビューしたあなた自身を大切にしてください。
『社会人になったあなたが少しでも早く環境に慣れ、かつ一人前になるための準備』を優先した方が、数年後のあなたにとって、きっとプラスになるはずです。やりたいことがあるのに、自宅に帰るとスグに寝てしまう…これは自覚している以上にあなたにプレッシャーがかかり、緊張状態が続いている証です(※決して悪いことではありません)。
仕事からの帰宅後や休日は、疲れた自分を大切にし、しっかり休養・ケアしてあげましょう。また、早く一人前になるための学びも頑張り、コツコツ続けていきましょう。
今回は、新入社員や就活中の学生、まだ社会人経験の浅い新人、そして彼ら彼女らを迎え入れる人事担当者や先輩社員の方達に向けて、新入社員が会社や組織に入った直後に感じる辛さやストレスと、その対応策を4つお伝えしました。ぜひ参考にしてください。
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