今回は、これから社会に出る就活生や新社会人の方に向けて、誰も言わない『採用担当の本音』をお伝えします。これは採用担当者だけでなく、人を採用する経営者の本音とも言えます。
日本の企業や組織のほとんどは、建前で溢れています。『本音と建前』の『建前』です。これは、良い悪いの話ではなく、「これから自分がデビューする日本の社会は建前に溢れている」という事実を受け止め、社会という大海原を強く賢く渡っていけば良いということです。
新卒採用をしている企業の本音を想像する
- ウチの会社には、あなたが成長できるチャンスがあります!一緒に成長しましょう!
- 一人一人の個性を受け止めるから、一緒に頑張りませんか?
- 先輩もあなたの入社を待っています!仲間達と一緒に情熱的に働きませんか?
あなたが就活生あるなら、新卒採用をしている企業がHPや会社案内、会社説明会でこのように呼びかけていることを、何度も見たことがあると思います。
ここで落ち着いて考えてください。まず「就活で内定を取れる人は、どんな人だろう…」と落ち着いて考え、新卒採用をしている多くの企業の本音を想像してみましょう。そして、あなた自身が社長だと仮定して、「お金を払って雇いたい新入社員ってどんな人だろう…」と想像してみてください。
<お金を払って雇いたい新入社員>
- やる気がある
- 素直さがある
- 自主的に努力できるタイプ
- 自分で考えて動く、思考力と行動力がある
- 清潔感がある
- 礼儀正しくて、快活で明るいタイプ
- 明るい笑顔でハキハキ話せる
- 空気が読めて、勘が良い(※結局空気を読める人が日本社会では強い)
- 体調管理がしっかりできる
- 「この会社で働きたいです!」「ぜひ採用してください!」という思いに溢れている
企業側は、このような若者に来て欲しいと考えています。あなたが社長でも、お給料を払って人を雇うなら、このような人が良いと思いませんか?
冷静になれば分かるはずです。“ありのままの自分を受け入れてくれる会社”を探すことは、至難の業です。これから社会に出るあなたは、会社が本音の部分で欲しいと思っている人材像に、あなた自身も合わせて“見せていく” “自己演出する”ことが必要です。
採用担当者や経営者の本音
- 内定を出しているにも関わらず、他の企業と天秤にかけている
- 「やりたいことは特にないけれど、ここならそれほど厳しくなさそうだから受験しておくか…」という思いで受験している
- 大事なことではあるけれど、年間休日や給与、手当ばかりを気にしているように見える
このような学生には、採用する側の企業も正直来て欲しくありません。「人がすぐに辞めるからとにかく一人でも多く入社させたい」という会社は別ですが、企業や組織の採用担当者や、お金を払って社員を雇う経営者の本音は
「ココで働きたい!」という明確な意思を持り、入社後スグに辞めたり、落ちこぼれたりせず、周りの先輩や上司・同僚とも上手く人間関係を構築でき、コツコツ積極的に仕事を覚えて、できるだけ早く戦力化できる社員候補が欲しい
これです。「ウチの会社は違う」という企業や組織があれば、それは非常に珍しいケースか、採用側の担当者が自社や自身の本音に気付いていないだけです。企業や組織に就職し、会社員・サラリーマンとしてのキャリアをスタートさせたいのなら、採用する側・雇う側の本音を頭に入れ、履歴書や各種応募書類を作り、面接での受け答えをしっかりシミュレーションしておくことが大切です。
- 面接でロジカルに話せる
- 学生時代に培った経験や思考力が感じられる
- 採用した後の業務への適性を感じる
これらの要素は、ここまでお伝えしたことに加えて、当然プラス要素として見られますが、大前提になるのは『採用する側の企業や組織の本音』です。
就活を経てこれから社会に出る学生の方、入社して間もない若手社員の方は、毎日の就活や慣れない仕事で日々大変だと思います。しかし、少し冷静になり、『お給料を払ってあなたを雇おうとしている会社や組織側・あなたを既に雇っている会社や組織側の本音はどうだろう?』と想像し、それに備えることも、これから社会を強く生き抜いていくために有効な取り組みだと思います。良い悪い、キレイ汚いではなく、『人間の本質・本音を予測して行動した方が、何事においても上手くいく』という話です。
YouTubeやSNSでは、恐れ知らずで、本音100%で発言・発信する方も存在します。しかし、あなたが“会社や組織に、会社員・サラリーマンとして入社する”というキャリアを進もうとしているのならば、『恐れ知らずの本音100%発言』よりも、日本の社会人の圧倒的多数を占める『本音を見せない大人たちの実情』を知り備えておくことも、これからのあなたにとって役立つはずです。ぜひ参考にしてください。
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