『嫌われる勇気』という本が爆発的に売れた頃から
- 人の目を気にするな
- 嫌われてもいいじゃないか
ネット上の有名人の発信などもあり、このような風潮が、強くなっている気がします。人に嫌われることを恐れず、自分の目標のために行動を重ね、突き進むことは、素晴らしいことです。しかし、あなたが会社員や組織に属して働く立場なら、間違いなく、嫌われるより“好かれる方が得”をします。
“どれだけ嫌われても突き進む強さ”があれば別ですが、“普通の人”は「嫌われている」そう思うだけで、元気がなくなれば、落ち込みもします。また、会社や組織に属していると
- 嫌われることでチャンスが回ってこなくなる
- 必要以上に責められてしまう
このようなことも起きてしまいます。
組織には“人の好き嫌い”が多分に含まれている
私は事業支援のため、多くの会社や組織に入り、プロジェクトを進めていますが、『組織』には、“人の好き嫌い”が多々存在しています。決定権を持つ人物に嫌われた人が、能力や実績の有無に関わらず損をしているケースも何度も目にしました。反対に上司に好かれている人が、能力や実績以上に得をしているケースも数多く見てきました。これは、想像や本で読んだ内容、WEBから得た情報をもとに、話をしているのではありません。私が自分の目で、数多くの会社や組織の経営者・経営陣・幹部の方々と一緒に仕事をする中で目にしてきた事実です。
“嫌われてもはねのける強さ”や“気にしない強さ”を持ち、圧倒的な実績を残して、“誰もがあなたを認めざるを得ない状況”であるなら別ですが、大抵の場合、大人が働く組織では嫌われてしまうと、高確率で損をします。
YouTube界隈では、鋼のメンタルと、ずば抜けた実績の両方を持つ方が、よく強気な発言をしますが、あなたが、組織で働く普通の大人であるなら「YouTubeの突き抜けた人と、自分は違う」そう理解し、嫌われるより、ある程度、好かれている方が、「余計な損をしなくて済む」「チャンスもある程度回ってくる」そう思って間違いないでしょう。職場では、無駄に嫌われないように最低限の注意を払い、足を引っ張られたり、チャンスを奪われるなどの、余計なトラブルを回避することも、自衛策として必要だと理解しておきましょう。
日本の会社や組織で働く多くの“普通の人”の特徴
日本の会社や組織で働く多くの人は、見た目の印象・年齢・雰囲気・社歴・人当たりなどで、他者を判断することが多く、
- 能力と可能性があれば、見た目・年齢・社歴・性格・学歴などは全く関係ない
- 能力と可能性がある人とは、上下関係なく平等に向き合う
このような先進的な考えを持つ人は、多くありません。
また“自分とかけ離れた存在”や“身近でない人のこと”は、実績や知名度があれば、「すごい」「さすがだ」と素直に評価する一方で、“身近な人”が何かを成し遂げたり、良い結果を出しても、「大したことはない」「あれは運が良かっただけだ」と、素直に認めない人が多いのも、日本の中流ビジネス界の特徴です。
年齢や社歴は、あくまでもタイミングの問題であり、本来優劣が付く問題ではありません。しかし、「私は長く経験している」「自分の方が長く在籍している」これだけを理由に、相手に対してマウントをとる人もたくさんいます。
〈日本の会社や組織で働く 多くの人の“良くない”特徴〉
- 実際の才能や目に見える実績以外の“直接仕事の能力や可能性に関係のないこと(見た目の印象・年齢・雰囲気・社歴・人当たりなど)”で人を判断しがちである
- 年齢や社歴など、本来優劣の付かないことを根拠に自身と他者を比較し、優劣を付けてしまう
職場で人に嫌われないための対策
<職場で人に嫌われないための3つの対策>
- 仕事もプライベートも、雑談は謙虚かつ控えめにし、人が羨ましがることねたまれそうなことは言わない
- 仕事で成果があがった時も、「周囲の皆さんの協力・応援があってこそです。ありがとうございます」と謙虚な姿勢を貫く
- 社内の人物評価や陰口・悪口はもちろん、芸能人や著名人の好き嫌い、特に悪口・批判は口にしない
この3つの対策は、思いもよらない理由による「余計な嫌われ」を回避し、あなたが会社や組織で損をしないための手堅い対策になります。また、あなたが職場で好かれ、得をするための要素にもなるでしょう。ぜひ、お試しください。
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