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2023.08.23 1Point Learning

部下が思うように動かない。どうすればいい?

 

  • 部下に指示や話が伝わらないため困っている
  • 部下がズレたことばかりをする
  • 部下が思うような動きをしてくれない

 

このような悩みを抱える上司や管理職、経営者は多いはずです。私たちが事業支援の現場に入ると、大抵これらの悩みを抱える上司の方と出会います。

 

このような現場でよく見るのが、原因が上司にあるパターンです。そのなかでも目にするのが、「原因が上司自身にあるにも関わらず、部下に腹を立てている上司」です。

 

問題は、腹を立てている上司本人の『説明の仕方や伝え方』です。第三者として、上司と部下のやり取りを見ているとよく分かりますが、「部下が思い通りに動かない」とストレスを抱えている上司の多くは、説明の仕方・伝え方に改善すべき点を多く抱えています。それを指摘すると、多くの場合「え!?そうですか?ちゃんと説明しているし、しっかり伝えていますよ」と驚かれます。説明の仕方・伝え方に問題がある、改善すべき点が多いと自覚している上司は非常に少ないのが実情です。

 

 

基本的に、ほとんどの部下は上司に忖度をしています。

 

  • そんな説明の仕方ではよく分からない
  • もっと分かりやすく説明してよ…
  • 分かる分からないは別として、指示の出し方がムカつく、やる気も起きない

 

など、本当は部下がこのように思っていたとしても、直接は耳に入らないため、説明の仕方や伝え方に問題があることを自覚せず、思うように部下が動かない原因を「自分ではなく部下の責任」として捉えている上司が多くいます。

 

中には最初から、説明の仕方・伝え方・指示の出し方が非常に上手い上司もいますが、多くの場合、上司の立場にある方が、自身の説明する力・伝える力をセルフチェックし、改善・改良すれば、部下の動きは良くなり、成果も大きくなります。

 

セルフチェックの方法は、あなたが部下に何か説明する・指示する時、スマホなどで自身が話している様子を録音することです。WEBミーティングであれば、録画して、後から見返してみると良いでしょう。営業マンの方も、自身の実際のセールストークを録音して聞き返してみると、自身の弱点や改善点が手に取るように分かるでしょう。

 

このセルフチェックは非常に効果が大きく、かつ即効性があります。しかし、私たちの研修や支援プランを受けているクライアントの中にも、なかなか着手しない方もいます。何気なく聴いたYouTubeの通りに、録音・セルフチェックをする方も少ないと思いますが、ぜひお試しください。自身のリアルな説明・会話・営業トークを聴くだけで、成果が大きく変わります。

セルフチェックで意識すべき4つのポイント

 

セルフチェックをする際のチェックポイントを4つお伝えします。

1.話すスピードと声の大きさは適切か?

  • 「話すスピード」は、その話を初めて聞く相手が理解しながら聞けるスピードか?
  • 「声の大きさ」は、その時の相手とあなたとの距離を考え、相手が聞きやすいボリュームか?

2.事実と所感が混ざっていないか?

  • 「事実」と「あなたが思っていることや予測していること(=所感)」をハッキリ区分し、話せているか?

3.同じことを何度も言ったり、話が進んだり戻ったりしていないか?

  • 話がスタートした後、ゴールまでスムーズに前進しているか?

繰り返し強調することが目的の場合を除き、正しくスタートからゴールに向けて話を進めることが大切です。物語やスピーチではなく、ビジネスにおける説明・指示は、順番に話して問題ありません。

 

但し、メリハリなく整理しないまま、冗長な話し方をしてはいけません。どうしても長くなる複雑な案件の場合は、紙や画面を補足に使いながら説明すると良いでしょう。

4.もっと文字数を減らして話すことはできないか?

よく相手に伝わる話し方は、話をしていない時間=「間」がしっかりと取られています。

  • 相手が話したことを理解する「間」
  • 別の話題や次の単元に話が進むときの「間」

この2つの「間」をしっかりと取りながら、話ができているかをチェックしてください。

 

 

この4項目ができているかチェックし、改善してみてください。相当な確率で、部下の方は、あなたの指示や伝えたことを忠実に実行してくれるようになります。部下以外の方への伝え方・話し方・説明の仕方にも同様のことが言えます。

 

どのような部下の方でも、あなたが変えることは非常に難しいです。しかしあなた自身が、自分の伝え方・話し方・説明の仕方を変えることは、少し本気を出すだけで、即実践できます。部下の反応も、すぐに変わってくるはずです。

  • しっかり説明しているはずなのに、部下がいつも少しズレたことをする
  • 部下が大事な部分を疎かにし、どうでも良い部分に拘った仕事をしてくる
  • 求めるクオリティが違う
  • 求めるスピード感ではない

このようなことが減ってくるはずです。ぜひお試しください。

 

 

動画版はコチラ

 

 

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