部下を叱ることが苦手な人はたくさんいます。
反発されたり、空気が悪くなってしまったり、優しい方・穏やかな方にとって、部下であろうが後輩であろうが、誰かを注意すること、指摘することへの、心理的なハードルは高くなりがちです。
最近は、パワハラや部下のメンタル不調を恐れ、「叱れない上司」が増えています。
上司だけでなく、なかには「叱れない経営者」も増えているくらいです。
叱ったり、注意することで逆恨みされ、SNSに晒される等のケースも珍しくないため、気持ちは分かります。
しかし、
- 組織の求める成果に繋がらない取り組み
- 組織のブランドや方針に反する言動
- チームの生産性低下に繋がる行い
このようなことをする部下に対して、上司は、正しく注意・指摘したり、時に叱らなければなりません。
上司として、または経営者として、承認する、伴走するだけでは足りません。
ダメな時、将来のトラブルやマイナスに繋がると判断した時は、正しく、効果的な叱り方で、注意・指摘、叱らなければなりません。
見て見ぬふりや、「誰かが注意・指摘するだろう…」と人任せにする、良くない予兆を感じながら放置することは、上司としてNGです。
ハラスメントや逆恨みを恐れ、注意・指摘できない、叱れない場合は
- 部下の何が良くないと感じているのか?
- 何故良くないと感じているのか?
- 正しくは、部下はどうすべきなのか?
-
何を、どのように修正して欲しいのか?
この4点を、具体的に書き出してみてください。
そのうえで、上記の1~4を部下に伝え、最後に「そのようにすれば、あなたはもっと評価される素晴らしい人材になる」と伝えてみてください。
<注意点>
- できるだけ、あなたと2人の状態で伝える(部下のプライド保持)
- 怒りやイライラの感情を込めず、「穏やかな表情と声色」で伝える
- 必ず「そのようにすれば、あなたはもっと評価される素晴らしい人材になる」ことを伝え、部下の気持ちを上げる
これだけでOKです。
部下によっては、叱られているのではなく、「アドバイスをもらって、応援された」と理解する者もいるでしょう。それはそれでOKです。
人は、叱られること、注意されることを嫌います。
注意や指摘、叱られた経験のない人は、ほんの少しの注意や指摘で落ち込んでしまったり、プライドの高い部下は反発する可能性もあります。
そのため、部下が「アドバイスをもらって、応援してもらった」と理解してくれたなら、願ったり叶ったりです。
部下に注意や指摘する目的は、「怒りをぶつけること」「ダメなことを分からせて、詫びさせること」ではありません。
部下が、今後ダメなことを繰り返さないこと“のみ”です。
部下の受け止め方が軽い場合や、反省の色が全くない場合は、
-
真剣な表情で
-
相手の目を真っすぐに見て
-
声色から感情を消し、冷静に
「〇〇〇な理由で、こういうことをしてはダメです。」とハッキリ伝えることも必要です。
※激しい口調で怒鳴るよりも、よほど効果的です。
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