PAGE TOP

2023.08.10 「使える仕事のはなし」1 Point Learning

能力が低い部下や上司にかぎって、何故エラそう??

「この人は能力が低いな、仕事ができないな…」あなたは上司や部下に対し、このように思ったことはありますか?恐らく大抵の人があるはずです。それだけならまだ良いですが

 

  • 上司に対して「何故、この上司は全然仕事ができず能力もないのに、エラそうにしているんだ!?」

  • 部下に対して「全然ダメじゃん…なのに、何故これほどにも堂々とエラそうにできるのか…」

 

このように思ったことはありませんか?

“できない”だけでなく“エラそう”だと、一緒に仕事をしていると腹も立つはずです。能力がないにも関わらずエラそうに振舞う…一番損をするのは結局本人ではありますが、周りで働いている人にとっても耐え難いことです。

 

今回は、「能力がない人に限って、何故そんなにエラそうなのか?」その原因と簡単な対応策についてお伝えします。

人は無意識に自分自身を守ろうとする

 

  • 自分ができていない

  • 自分が悪い

  • 上手くいってないことは、自分自身が一番分かっている

 

人は、このように自覚している時、他人から指摘・注意されると、つい「それは違います!」「いやそれは…」「待ってください!」などと反論したり、他人や物・現象など“自分以外のモノやコトのせい”にしてしまうことがあります。抑えられるか否かは別とし、大多数の人に、この心理が働くとされています。これは、無意識に自分自身を守ろうとする本能です。

 

ある心理学の研究結果により、能力の低い人ほど、『自分のダメなところや未熟さ』『他人の素晴らしさやレベル・スキルの高さ』を正しく認識できない“認知バイアス”が存在することが分かっています。

 

  • 仕事ができない、または、具体的実績のない上司ほど、エラそうに振る舞い、的外れな説教をする

 

  • 全く仕事のできない部下が、明らかなミスや不具合を出しているにも関わらず、指摘されても素直にミスや自身の至らなさを認めず、太々しい態度をとったり、「すみません」と謝るべき時に「ありがとうございます」と言い、「そこは、“すみません”だろ…」と周囲に思われる

 

このような行動をとる彼ら・彼女らに対し、「何故そんなことをするの?」と思うかもしれないが、その理由は、“自分自身を守ろうとしているから”です。自分の価値・存在意義の崩壊を防ごうとしているのです。

 

『ダニング=クルーガー効果』と呼ばれるこの現象は、様々な実験結果を見ても

 

成績の悪い人ほど、自分の能力を過大評価する傾向が見られ、多くの場合、人は自分の未熟さや弱さを認めることが苦手であり、それが理由で自身の成長のチャンスを逃している

 

ことが分かります。まず、自分自身の未熟さや能力不足を素直に認め、そこを「高めよう・直そう・改善しよう」と具体的な行動を起こせば、確実に成長し、多くの人から抜きん出ることも可能です。それが成長に繋がります。しかし、能力の低い人に限って、これが上手くできていないと言えます。

自分自身を客観視し、改善点に気づき努力すれば確実に成長できる

 

仕事が上手くいかない、思い通りにならない時は、「自分の至らなさや、現時点での能力不足・未熟さのせいではないか?」と、“自分自身に原因がないかを確認すること”が必要です。客観的に自分自身を見て、改める部分や力を伸ばすべきところに気付くことができれば、それを補うために努力することで確実に成長できます。

 

仕事が上手くいかない、仕事の成果が出ない、そのような時に

 

  • 私はちゃんとやってるのに、〇〇さんが△△だから…

  • 私に問題はないが、〇〇のせいで…

 

このように、自分を守る思考・発言・態度で、他責にすることは非常に簡単です。しかし、それをしてしまうと、“仕事ができない・能力がないにも関わらず、何故かエラそうな上司や部下”になってしまいます。油断すると、あなた自身も責任を自分に顧みない『他責思考のスパイラル』に陥ってしまうかもしれないため、注意が必要です。

 

 

 

今まで、「仕事ができず、能力がないにも関わらず、何故あの人はエラそうにしているのか!」と腹立てていた上司や部下、場合によっては同僚と接する時は、『ダニング=クルーガー効果』を思い出してください。「エラそうにすることにも理由があるのか」と、少し大人の目線を向けることで、その人たちに対して冷静に対処できるかもしれません。

 

 

動画版はコチラ

 

 

©️2023 utg Co., Ltd All Rights Reserved.

 

 

関連記事はコチラ