部下を持つ上司の多くは「管理職の仕事は、部下を管理すること」と考えがちです。
しかし、この考え方では、部下達をイキイキと働かせ、複数人で構成するチームで大きな成果をあげることは難しいかもしれません。
言葉のイメージから「管理職=人を管理する職」として認識されがちですが、チームにおける上司の役割は、人をモノのように管理することではなく、メンバーの
- 取り組み
- 目標に向けた途中経過
- 目標までアトどれくらいか?
この3つを日常的に意識し、支援することです。
部下を持つ上司は、目標を設定し、その達成に向けてⒶ行動の修正や改善を促し、Ⓑチームの目標達成をサポートすることです。
メンバーが最高のパフォーマンスを発揮できるように、■取り組みの意義や目的を明文化し、■成果を上げるための具体的な手順を整え、この2つを現場のメンバーに「繰り返し伝え」、「浸透させ」、「実行させる」必要があります。
結果だけを吸い上げ、成果が悪いことに苦言を呈したり、抽象的な檄を飛ばすことは、部下を持つ上司の仕事ではありません。それでは、メンバーが意気消沈するだけで、よい成果はあがりません。
部下を持つ上司は、メンバーに対して目標達成に必要な情報やツールを提供し、目標達成の障害を発見・解決する等、具体的な支援にあたる必要があります。
メンバーに対して取り組みの目的や効果を詳細に説明せず、「とりあえずこの方法でやれ」と、強引かつ雑な指示だけする上司も存在しますが、これでは部下を持つ上司として機能していません。
部下を持つ上司は、部下の能力・性格・状況によって、一人ひとりが最大の成果を出せるよう
- 分かり易く具体的な指示を出す
- 日常的に観察する
- 業務の進捗を管理
- 環境を整える
- チームの目標達成に向けて部下達に伴走
これらをしなければなりません。
優れた上司と質の低い上司の違いは、部下一人ひとりが、それぞれ最大成果を上げられるよう考え、行動できるか?上司である自分自身を中心に考えてしまうのか?にあります。
優れた上司は、自身の存在意義を、チームを構成する部下達の能力を最大限に活かしながら、チームを目標達成まで導くことであると理解しています。
部下を持つ上司の多くは、個人としては、部下よりも仕事ができ、業務に関する知識も豊富です。しかし、部下を持つ上司の評価点は、Ⓐ「プレイヤーとしての個人」ではなく、あくまで部下を率いる上司としての力であり、Ⓑ個人ではなく、複数人で構成するチームで大きな成果を上げられるかどうかにあります。
あなたが部下を率いる上司であるなら、ぜひ参考にしてみてください。
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