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2023.08.09 「使える仕事のはなし」1 Point Learning

会社を辞めたいと思った時のNG行為

「会社を辞めたい…」このように思ったことはありませんか?一つの会社を辞めずに留まることは必ずしも正解ではなく、誰しも一度や二度は思ったことがあるはずです。

 

今回は、「会社を辞めたい」「今の仕事を辞めたい」と思った時に、『コレはやらない方がいいNG行動』を紹介します。

1.退職の意志が確定していないなら、口にしない方が良い

 

会社を辞めたいと思った時、「絶対に退職する」と自身の意思が確定していない状態で、職場の人や取引先に、退職を考えていることや退職をほのめかすことは、絶対に口にしない方が賢明です。

 

人が「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と考える時、多くの場合、気持ちの中にネガティブな要素が渦巻いています。このような時、人は無意識に「誰かにそれを話し、ストレスを軽減したい」という思考が働きます。そのため、退職が確定していない状況で、「実は辞めたいと思っている」「退職を考えている」と、口に出してしまう人が多くいます。

 

既に口にしてしまった人は、「この前の退職の話は考え直した」「会社を辞めたいと言ったけれど内緒にしておいて」などとフォローする必要はありませんが、あなたの退職の意思がまだ100%固まっていない場合は、今後口にしない方が良いでしょう。

上司・経営者・人事担当者の耳に入れば、社内でのあなたの信頼は低下する

人が集まる会社や学校は、常に噂話で溢れています。あなたが、うっかり口にした一言に尾ひれが付き、話が大きくなり、上司や経営者・人事担当者の耳に入ってしまうことも十分考えられます。

 

「退職したい」と口にしたが、踏ん切りがつかず思い直し、「引き続き、今の職場で仕事をしよう」とあなたが考えたとします。しかし、あなた自身が口にした「退職したい」という言葉が広まり、経営者や上司・人事担当者の耳に入った場合、あなたの昇進の機会や重要なポジション、新しいプロジェクトを任せれられるチャンスは、急激に減ってしまいます。理由は簡単です。

 

  • 「会社を辞めたい」と思っている人に、大事な仕事を任せても責任を持ってやってくれないだろう…

  • 「辞めたい」と思っている人の給料を、なぜ増やさなければならないのか…

  • 昇進させても辞めてしまうかもしれないのならば、今回の昇進話はナシだな…

 

このように思われてしまうからです。いずれにしても、あなたが「会社を辞めたいと考えている」と思われた時点で、社内でのあなたの信頼は低下します。

2.親しい取引先やお客様にも、口にしない方が賢明

 

社内の人だけでなく、親しい取引先やお客様に対しても、同様のことが言えます。

 

あくまで、取引先やお客様があなたとコミュニケーションをとる理由は、“仕事を通じてのメリットを期待しているから”です。仕事上のメリットがあるから、あなたと付き合っています。一部の例外を除き、ほぼ全てがそうです。仕事を通じて信頼関係が生まれ、“あなたが引き続きメリットをもたらしてくれる”と期待しているからこその関係です。そのため「辞めたい」「辞めるかもしれない」と、口にしない方が賢明です。

 

<親しい取引先やお客様にも話さない方が良い理由>

  • 取引先やお客様が、あなたの会社の誰かに「あの人辞めるみたい」「あの人辞めたいと言っていた」と話をする可能性がある

  • 「会社を辞める相手に仕事を発注しても、十分なサービスを受けられないのでは」と感じられてしまう

  • 話す相手が、経営者や部下を多く持つ決済権のある上司である場合、「外部に辞めたいと口にする社員」を好まないケースが多い
    ※相手も「社員の離職」に悩んでいる可能性が高いため

 

上記のような理由から、「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と思ったとしても、決して口には出さないことが、組織で生き抜くうえでの得策と言えます。

正しいルートで「相談」「退職の意志表示」することが望ましい

 

まだ100%退職する意思が定まっていない状態で口にする場合は、信頼できる上司に公式な形で『相談』することが望ましいでしょう。その際、「どのような理由で退職したいと考えているのか?」をしっかり整理したうえで、相談しましょう。

 

しかし、「私の会社・組織には、信頼できる人はいない」そう思う方は、あなた自身の中で退職の意思が100%定まっていない場合は、決して口にしない方が良いでしょう。この場合の相談は、信頼できる友人や家族など、職場以外の人に話す方が良いでしょう。

 

もし、あなたの退職意思が100%定まっている場合も、同僚や先輩・後輩に、非公式な形で口にするのではなく、正しいルート(直属の上司や人事部に申し出るなど)で、あなたの働く会社や組織の規定に従い、退職の意思表示をすると良いでしょう。正しいルートが分からない場合は、就業規則を確認してください。※就業規則は原則、従業員が誰でも確認できるところに設置することが義務付けられています

 

 

 

「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と思った時、気持ちが少し不安定になる、迷いが生じ つい誰かに話をしたくなることもあるでしょう。しかし、最低限のリスク管理として、ここで紹介した内容を守って頂くと、あなたにとってマイナスなことが起きる可能性を大きく低減することができます。

 

『会社を辞める・辞めない』という問題は、人生に影響を与える大きな選択です。同時に、「辞めたい」と思いつつも、すぐに辞められる人は少なく、“いつも辞めたいと口にしながら、何年も同じ会社にいる人”が多くいるように、そう簡単に辞められないという人は多いはずです。「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と思った時は、今回のNG行動を避けて頂きたいと思います。

 

 

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