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2023.07.14 使える仕事のはなし(テキスト)

部下の叱り方で効果を出す方法

部下を叱ることが苦手な人はたくさんいます。

反発されたり、空気が悪くなってしまったり、優しい方・穏やかな方にとって、部下であろうが後輩であろうが、誰かを注意すること、指摘することへの、心理的なハードルは高くなりがちです。

 

最近は、パワハラや部下のメンタル不調を恐れ、「叱れない上司」が増えています。

上司だけでなく、なかには「叱れない経営者」も増えているくらいです。

 

叱ったり、注意することで逆恨みされ、SNSに晒される等のケースも珍しくないため、気持ちは分かります。

 

 

しかし、

  • 組織の求める成果に繋がらない取り組み
  • 組織のブランドや方針に反する言動
  • チームの生産性低下に繋がる行い

このようなことをする部下に対して、上司は、正しく注意・指摘したり、時に叱らなければなりません。

 

 

上司として、または経営者として、承認する、伴走するだけでは足りません。

ダメな時、将来のトラブルやマイナスに繋がると判断した時は、正しく、効果的な叱り方で、注意・指摘、叱らなければなりません。

 

見て見ぬふりや、「誰かが注意・指摘するだろう…」と人任せにする、良くない予兆を感じながら放置することは、上司としてNGです。

 

 

ハラスメントや逆恨みを恐れ、注意・指摘できない、叱れない場合は

 

  1. 部下の何が良くないと感じているのか?
  2. 何故良くないと感じているのか?
  3. 正しくは、部下はどうすべきなのか?
  4. 何を、どのように修正して欲しいのか?

 

この4点を、具体的に書き出してみてください。

 

そのうえで、上記の1~4を部下に伝え、最後に「そのようにすれば、あなたはもっと評価される素晴らしい人材になる」と伝えてみてください。

 

 

<注意点>

  • できるだけ、あなたと2人の状態で伝える(部下のプライド保持)
  • 怒りやイライラの感情を込めず、「穏やかな表情と声色」で伝える
  • 必ず「そのようにすれば、あなたはもっと評価される素晴らしい人材になる」ことを伝え、部下の気持ちを上げる

 

 

これだけでOKです。

 

部下によっては、叱られているのではなく、「アドバイスをもらって、応援された」と理解する者もいるでしょう。それはそれでOKです。

 

人は、叱られること、注意されることを嫌います。

注意や指摘、叱られた経験のない人は、ほんの少しの注意や指摘で落ち込んでしまったり、プライドの高い部下は反発する可能性もあります。

 

そのため、部下が「アドバイスをもらって、応援してもらった」と理解してくれたなら、願ったり叶ったりです。

 

 

部下に注意や指摘する目的は、「怒りをぶつけること」「ダメなことを分からせて、詫びさせること」ではありません。

部下が、今後ダメなことを繰り返さないこと“のみ”です。

 

部下の受け止め方が軽い場合や、反省の色が全くない場合は、

 

  • 真剣な表情で

  • 相手の目を真っすぐに見て

  • 声色から感情を消し、冷静に

 

「〇〇〇な理由で、こういうことをしてはダメです。」とハッキリ伝えることも必要です。

 

※激しい口調で怒鳴るよりも、よほど効果的です。

 

 

動画版はコチラ

 

 

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