会社や組織の指示で、外部主催の勉強会やセミナーに参加する人の少なくとも50%程度は、半信半疑もしくは「こんなの何の意味もない」と否定的思考で参加します。
そのため開始直後は特に、吸収や発見に努めず、「粗探し」「否定するポイント探し」をしがちです。
これでは、時間の無駄です。
レベルUPが目的の研修や勉強会にワザワザ参加して、「違和感を“受け入れずに否定”」していては、新しい学びを得ることができません。※違和感=新しい発見になることが多い
一方、会社や組織の命令ではなく、個人で研修や勉強会に申し込んだ人の多くは、「新しく発見しよう、学んでやろう、吸収してやろう」と、前のめりな積極姿勢で参加するため、得るものが大きいです。
勉強会やセミナー講師の多くは、熟練したプロですから、否定的な受講者、参加意識や当事者意識に乏しい受講者も、持ち上げ、盛り上げ、時に放置し、最終的に上手く巻き込み、研修や勉強会をそつなく進めてくれます。しかし、受講者のスタンスによって、得られる学びや発見の総量は、とても少なくなります。
あなたが経営者や人事担当者なら、せっかくお金と時間を投資して、従業員を外部の勉強会や研修に参加させても、成果が小さかったり、人によっては、何の成果も得られないなら、「最初から参加させなければいい」と思うはずです。そして、それは正解です。
従業員を外部の研修や勉強会に参加させる場合は、
- 何故、会社はその研修や勉強会に、従業員を参加させようとしているのか?明確に事前告知しておく
- 参加自由(但し、事前申込制)とする
- 事後レポートのハードルを上げる
このようにハードルをあげると、それでも参加しよう!と考える意欲ある者が集まります。そうなれば、参加者同士の相乗効果にも期待できます。
研修や勉強会に参加させる対象は、全員・全体にせず、意欲の高い者が自発的に学ぶ機会と位置付ければ、研修や勉強会は、有意義なものとなるでしょう。
組織が、大きくなればなるほど、人材の一斉底上げは難しくなります。
大人が働く企業や組織は、学生が学ぶ学校ではありません。
社会人の重要な能力の一つである「自ら学ぼうとする姿勢」や「成長意欲」の有無によって、従業員達が得られるチャンスは変わります。
経営者や人事担当が研修や勉強会を企画する場合は
- お金と時間をかけて外部の勉強会に参加させたり、外部から招いた講師の研修を受けさせて効果が期待できる従業員
- 外部から学ぶ前に、まず自社の「従業員としてのあるべき姿(組織が従業員に求める在りよう)」を繰り返し刷り込み、理解させる必要がある従業員【社内の繰り返しレクチャーで、充分効果あり】
A・B2つに分類し、対象毎に、どのような教育が適切か?効果的か?について検討することが、「研修や勉強会で、最も効果を出す方法」に繋がります。
従業員によって、意識の高低や成長意欲、知的欲求の度合いは異なります。
そのため、全員一律に同じ研修や勉強会に参加させても、思うような効果は得られません。
少し手間はかかりますが、従業員の状況に合わせて、それぞれに最適な教育メニューを用意すると、長い目で見ると、確実に成果に繋がることが分かります。
従業員の成長、組織の底上げにあたって、ぜひ参考としてください。
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